
重度知的障害とのちに診断される「ぼんちょ」は、保育園から退園を勧められました。1歳児クラス所属(年齢は2歳)の時の出来事でした。
重度知的障害とのちに診断される「ぼんちょ」が1歳児クラス所属(年齢は2歳)の時に保育園から退園勧告を受けた経験をブログにまとめます。実際に保育園退園を勧められた時のエピソードを紹介します。
について順番にまとめます。同じような心配を抱える方への参考になれば幸いです。
保育園から退園を勧められた経緯〜重度知的障害診断前の1歳児クラスの頃
重度知的障害児「ぼんちょ」が保育園から退園を勧められる経緯について、実際の経験を中心にお話します。

保育園から退園を勧められた時の状況
重度知的障害とのちに診断されるぼんちょが1歳児クラスに所属していた10月のある日です。
仕事を終えて保育園に迎えに行くと、担任の先生から別室に案内され、こう告げられました。
「保育園に発達専門の巡回相談がありました。結論をお伝えすると、ぼんちょ君を今後お預かりすることは難しいです。」
担任の説明によると、次の理由から難しいとのことでした。
- 2歳児クラスになると取り組む内容がレベルアップし、ぼんちょの発達レベルでは集団生活に支障をきたす。
- いずれ3歳児クラスになると担任の数が減る。
- 保育士は療育の専門ではない。ぼんちょ君のためにも専門的な人に関わってもらった方が良い。

告げられた時は保育園で箱ティッシュを借りなければならないくらい泣きました。
先生も泣いていました。
知的障害児が保育園や幼稚園で退園を勧められるケースはよくあるのか?
知的障害を持つ子どもが保育園や幼稚園で退園を求められるケースって決して少なくないんだなと知ったのは、退園後に児童発達支援センターに入園してからのことです。
一緒に入園した子で、ぼんちょ以外に少なくとも2人は保育園や幼稚園を退園しての入園でした。
保育園や幼稚園の退園は、間違いなく親にとっては大きな試練となる問題です。
保育園の退園を決意した実際の理由
重度知的障害とのちに診断されるぼんちょは、結果的に保育園を退園することにしました。
保育園の退園を決意する前に、退園を勧められる予感を感じる出来事があった
重度知的障害とのちに診断されるぼんちょの保育園退園を決めた理由は、退園前に次のような保育園での出来事の積み重ねがあったからです。
- できることがないからと、発表会に出ないことを勧められた。
- 教室に迎えに行くと、一人だけベビーサークルに入っていた。
- 他の子の作業を邪魔したことが連絡帳に書かれていた。
退園前の保育園でこういった状況があったため「退園を告げられるかもしれない」という予感がありました。
退園前のぼんちょの状況を知り、「著しく発達が遅れている子どもがこの保育園で過ごすことは難しいのだろう」と判断し、担任の先生から退園を勧められたことをきっかけに退園することに決めました。
保育園退園と同時に母親は退職を決意!その理由とは?
保育園を退園することを決意すると同時に、ぼんちょの母パトまめは仕事を退職することに決めました。
退職を決意した理由は、仕事をするための預け先として保育園以外の選択肢を見つけられなかったからです。
それと、ぼんちょとぼんちょ兄と向き合う時間が欲しかったことも理由です。
保育園退園をきっかけに引っ越しも決意!その理由とは?
保育園退園と母パトまめが退職を決意したと同時に、引っ越すことにしました。
もともと私の職場が近いために借りて住んでいる住居でした。
退職するのであれば、そこに住む理由がありません。
それなら、協力的な祖父母がいて夫も私も住みなれている実家がある地域に転居しようという結論に至りました。
引っ越しに関する手続きや転院についての情報が知りたい人はこちらもどうぞ!


保育園退園を経験して感じた親としての反省点
正直なところ、ぼんちょの保育園時代を振り返ると、反省したいことでいっぱいです。
なんて無知だったんだろう。
どうしてもっと考えなかったんだろう。
と過去の母親としての自分を振り返っては反省します。
同じような問題を抱えている方が読まれているなら私の反省をお伝えしたいです。
保育園の先生ともっと情報共有すべきだった|保育園退園前の反省その①
保育園の先生や園長先生と定期的に子どもの状況を共有する場を作り、問題が深刻化する前に対応策を検討すれば良かった
当時の私は、ぼんちょについて保育園の先生と話すことから逃げていました。
ぼんちょができないことを先生の口から聞くのがつらかったこともあります。
また、私自身「とても手のかかる子を預かってもらっている」という負い目みたいな気持ちがありました。
だから、
事前の相談なく一人だけベビーサークルに入れられいても
発表会に出ないことを勧められても
反論することも、話し合うこともできませんでした。
もっとぼんちょのことを話し合う時間を持てていたら、もう少し保育園生活が良い思い出になっていたのではないかと反省します。
外部の相談先を確保して利用すればよかった|保育園退園前の反省その②
行政やかかっている病院で相談にのってもらえば良かった
ぼんちょの保育園での状況を、行政の相談窓口・かかっている病院などで相談すれば、保育園での生活を良くする糸口が見つかったかもしれないと反省します。
退園を告げられた当時は、まだ療育にも通っていなかったため保育園での状況を相談する相手がいませんでした。

保育所等訪問支援を実施している児童発達支援を利用している場合は、療育の先生が保育園に様子を見に来てくれます。ぼんちょも、療育を受け始めてから1回利用しました。
もし退園になった場合に利用できる制度や他の選択肢を事前にもっと調べるべきだった|保育園退園前の反省その③
利用できる制度や、保育園以外の選択肢を調べていなかった
ぼんちょの保育園生活が困難な状況がありながら、退園を勧められた時の選択肢をまったく調べることも考えることもしていませんでした。
保育園退園を勧められたのは10月。
次年度に向けて、障害児を受け入れてくれる保育園を探して入園しようと思っても次年度の保育園入園の申請は11月締め切りです。
この時に調べて最初にわかったことは、私が住んでいた地域には障害児拠点保育園があることでした。ですが、障害児の枠は数名で入園するのは狭き門でした。
また、障害児拠点保育園でも預かれるのは「軽度・中度知的障害で集団保育が可能なお子様」という注意書きがありました。
もっと行政の窓口に相談したり自分で調べて情報に辿り着けていれば、児童発達支援センター(児童発達支援事業所)と日中一時支援事業を利用して仕事を続ける選択肢もあったかもしれません。

ちなみに、日中一時支援は、転居後に入園した児童発達支援センターで出会った先輩ママから教えてもらって初めて知りました。保育園時代、同じ境遇の保護者との関わりがゼロでした。地域で同じ境遇の保護者とつながることの大事さを実感しました。



退園後のぼんちょとパトまめの生活について知りたい人はこちらの記事をどうぞ↓
まとめ
重度知的障害とのちに診断される「ぼんちょ」が1歳児クラス所属(年齢は2歳)の時に保育園から退園勧告を受けた経験をブログにまとめました。
実際に通っている保育園から退園勧告を受けた知的障害児と家族の体験談を交えながら反省点と対応策を紹介しました。
ぼんちょの保育園退園は親である私にとっては試練でした。
退園後はこの頃の反省を生かして常に何事も情報収集するなど親として少しは成長できた気がします。
とはいえ保育園や幼稚園の退園を園側から勧められるのって親としては本当につらい・・・つらかった・・・
同じ悩みを抱える方が少しでも前向きな気持ちになり、次の一歩を踏み出す参考になれば幸いです。
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最後まで読んでくださりありがとうございました!