
今回はぼんちょが保育園を退園して児童発達支援センターに入園した時の気持ちを振り返ってみたいと思います。
今回は実際に保育園を退園して児童発達支援センターに通い始めた時の心境の変化を振り返って、障害児を育てる親の気持ちがどのように変化したかを紹介します。

感じ方は人それぞれ。だからあくまで一例ですよ。
孤独だった保育園時代

もともと私は仕事をしていたため、ぼんちょは生後10ヶ月から保育園児でした。
このブログの成長記録のページでも紹介しているように、とても発達がゆっくりでした。
1歳になっても歩くどころかやっと腰がすわってハイハイできるようになったかなという状況。
1歳半になっても人のマネもしなければ指さしもせず、もちろん言葉は一言もしゃべりません。
1歳半健診ではもちろん要観察になりました。
そんなことを分かり合えるような保護者は周りに1人もおらず、保育園ではいつも人の目を気にして「うちの子がご迷惑をおかけしてすみません」というような肩身の狭い気持ちでいっぱいでした。
そして最終的には保育園を退園することを担任の先生から勧められ、保育園を退園して私が仕事を辞めたのを機に今住んでいる市に引っ越すことになります。


児童発達支援センター入園で救われた孤独な気持ち
ひとりひとりは違っているのが当たり前だということを知る
保育園退園後、引っ越し先の市にある児童発達支援センターへ入園しました。
入園してすぐに感じたのは、いろいろな子どもがいるということです。
知的障害の重さもバラバラ
自閉度もバラバラ
染色体異常が原因の子もいればそうでない子もいる
医療ケアが必要な子もいる
感覚過敏もいれば感覚鈍麻もいる
よく食べる子もいれば偏食の子もいる
しゃべる子もいればしゃべらない子もいる
何か困り事や心配事があるということは間違いないけど、その内容はひとりひとりがバラバラで全員がちがっているということがはっきりと分かります。
保育園にいた時には、ぼんちょが「みんなとちがいすぎること」がものすごく障害になっていました。
一緒の行動ができない
成長の速度が合わない
だから、みんなの迷惑になる
「他のみんなは一緒なのに、ぼんちょだけがちがう」
誰よりも私自身がそう思ってしまっていました。
みんなは一緒なのに自分の子だけがちがうと思ってしまうと、ものすごく孤独になりました。
でも、児童発達支援センターへの入園をきっかけに、
「ぼんちょだけがちがうのではない。みんなひとりひとりがちがうんだ。」
それが当たり前だということに気づくことができました。
その考え方1つで孤独が薄れました。
家族以外の我が子を大切にしてくれる人との出会い
ぼんちょは時々とんでもない問題行動を起こすこともありますが、それでも家族にとってはやっぱりどうしたって可愛い我が子です。
そんな我が子が家族以外の人たちからは
人から迷惑がられる
邪魔扱いされる
関わりたくないと思われる
こんな風に扱われることは、そうは言っても悲しくてたまらないのです。
でも、残念ながらそういう経験はゼロではありません。

もちろん障害があるからと言って何でも許されるわけではありませんし、家族としては他者を侵害することは全力で阻止するよう動きます。
どうすれば、できることが増えるのか
どうすれば、困った行動は無くなるのか
どうすれば、将来幸せに生きていけるのか
こんなことを、ずっと家族だけで背負っているような感覚でした。
ところが児童発達支援センターで出会った先生たちは
ぼんちょの良いところを見つけて褒めてくれ
一緒に方法を探してくれ
一緒に成長を喜んでくれました。
初めて、家族以外にぼんちょを大切にしてくれる存在に出会えたと思いました。
我が子が人から大切に思ってもらえることが、親としてはとても嬉しいことも知りました。
児童発達支援センターの先生との出会いで、孤独感が薄れました。
我が子と自分のことを知ってもらうということ
児童発達支援センターでは保護者会行事も盛んでした。
私は保護者会役員も経験しました。特に、一緒に役員をしたメンバーとは子どもが卒園して学校が離れた今でも定期的に会うくらい仲良しです。
園の行事で一緒に過ごしたり、一緒に遊ぶ機会を持つことは、お互いやお互いの子どものことを理解する機会になりました。また、
子どもが体調を崩してしんどい時
夜寝ないときや朝早くに起きすぎてしんどい時
作ったご飯を食べてくれなかった時
かんしゃくがおさまらない時
問題行動が起きた時
こういった1人で対応するとしんどいことをLINEで送り合って状況を誰かに知ってもらうことで、その瞬間に感じる孤独を打ち消し合いました。

こういった関係になれる保護者に出会えたのはラッキーなのかもしれません。
まとめ
児童発達支援センターへの入園は、子どもの「ちがい」を受け入れることや、親としての孤独を乗り越えるきっかけを与えてくれました。同じように何か悩みを抱えている他の親との出会い、そして支援センターの先生たちの温かいサポートを通じて、だんだんと孤独な育児から解放されていきました。
児童発達支援センターでの経験を通じて、親としての気持ちや考え方が大きく変化し、今では「ちがう」ということを前向きに受け入れることができています。
「ひとりひとりちがうのが当たり前」で、ちがう者同士がお互いに存在していると考えることで、どの子も大切に思えるようになったし、我が家だけでなくそれぞれの家庭に大変なことがあることも理解できるようになりました。
もしこの記事を読んで、同じような悩みを抱えている方がいれば、考え方の参考になれば幸いです。
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最後まで読んでくださりありがとうございました!