
子どもに障害がありますが、保護者会(PTA)の役員を過去にたくさん経験しました!
- 子どもに障害があって保護者会(PTA)役員を引き受けるかどうか悩んでいる
- 保護者会(PTA)役員を受けるメリットが知りたい
- 保護者会(PTA)役員を引き受ける場合の注意点が知りたい
子どもがどこかに所属すると誰もが経験する保護者会(PTA)の役員をやるのか問題。
子どもに障害がある場合、普段の生活が大変だったり急に与えられた役割ができなくなる可能性があります。
なので、引き受けるのか迷ってしまうこともありますよね。私も不安でした。
今回は小学校通常学級に通う小学4年生と特別支援学校に通う重度知的障害の小学2年生の男の子を育てているパトまめが、実際に役員を引き受けてきた経験を踏まえて、役員をするメリットや悩みの解消法を紹介します。
- ぼんちょの保育園のPTA役員
- ぼんちょ兄の幼稚園でPTA役員・卒業アルバム係・読み聞かせボランティア
- ぼんちょの児童発達支援センターでPTA役員
- ぼんちょ兄の小学校でPTA役員
- 地区のこども会役員

過去にたくさん役員やりました!基本的に引き受けて良かったことの方が私は多かったです!
障害児の親が保護者会(PTA)役員を引き受ける時の心配事
役員になりたい人がたくさんいる時には「役員にならない」選択が可能です。
ところが、所属する園や学校によっては必ず卒業までに1度はしなければならない場合やくじで決める場合なんかもありますよね。
そんな場合に役員を引き受けることになったら、どんなことが心配になるでしょうか。
子どものサポートが優先の日常生活で余裕がない
子どもに障害があると、日常的なサポートが必要です。
そのため、「役員の仕事をする余裕なんてない」と思う親も多いです。
障害児が家にいる場合は、会議やイベントで家を空けたり作業したりすることへの不安もあります。
また定期的な通院など障害児がいる家庭ならではのことが、役員活動に干渉してしまうことも心配になります。
保護者会(PTA)の仕事を全うできるか不安
障害児を育てるお母さんにとっては、
「他の役員に迷惑をかけてしまうのではないか」
「途中で辞めざるを得なくなるのではないか」
というプレッシャーも大きいです。
例えば、急に子どもの体調が悪くなった場合。
突発的な問題が発生した場合。
そんな場合に役員としての責任を果たせるかどうか心配になるのは当然です。
このような不安から、役員を引き受けることはとても勇気がいることなんですよね。

これは障害がある・なしに関わらず、起こりうること。それでも障害があるゆえに確率が高くなる場合はあります。
保護者会(PTA)役員を引き受けることのメリット
役員活動には確かに負担があります。ですが、その一方で多くのメリットも存在します。
周りの障害への理解を深める機会
- 関わる保護者や先生方に子どもの特性や家庭の状況を知ってもらう機会になる
- どの子にとっても楽しめる工夫を提案できる
役員活動を通じて周囲の保護者や先生方と関わることで、子どもの特性や家庭の状況を知ってもらう機会が増えました。これによって、役員活動に限らず日常生活での理解やサポートも得られやすくなりました。
障害児を育てていると時に孤独感を感じることがありますが、周りに知ってもらうことで少し孤独感が薄まりました。
またイベント準備などで、障害や特性を持つ子どもへの配慮や関わり方について提案できると、周りの理解が深まり園や学校全体で協力しやすい環境を作るきっかけにもなります。
子どもが安心感を得られる

ぼんちょ兄は幼稚園の頃、母パトまめが役員として園に行く機会があることをとても喜んでいました。
- 親が園・学校で活動する姿を見せることで子どもが園・学校に安心感・良いイメージを持てる
- 園や学校の先生、他の保護者、子供たちに顔を覚えてもらえる
園や学校のみんなのためになることを親がしていたら子どもはとても嬉しいようです。
少なくともぼんちょ兄はそうでした。
また、親が積極的に学校活動に参加する姿勢を見せることは、子ども自身が園や学校に対してポジティブな感情を抱くことにもつながります。
そして役員活動を通じて親が学校に頻繁に足を運ぶことで、子どもも安心感を得られます。
これは特に、環境の変化に敏感な子どもにとって大きなメリットです。
そして園や学校の先生に他の保護者や子供たちに顔を覚えてもらえることで知り合いが増えます。
園や学校のこともよくわかってきます。
園や学校の先生・友達が自分の親をわかってくれていること、親が園や学校のことをよくわかっていることも、子どもにとって安心感につながるようです。
自分自身の成長や交流の広がり
- 新しいスキルや知識を身につけることができる
- 子どもたちのために何かできたという達成感が得られる
- 気の合う友人ができる可能性
役員活動を通じて得られる経験は、親自身にもメリットがあります。
会議の運営やイベントの企画など、普段の生活ではなかなか得られない経験を積むことができます。また、他の保護者との交流を通じて得られる情報や知識も貴重なものです。
また、子どもたちのために何かできたという達成感が得られることもメリットです。
私の場合は、児童発達支援センターでの保護者会役員経験がそうでした。
なかなかお祭りに行くことが難しい障害のある子どもたちにお祭りを経験させてあげたいという気持ちがありました。コロナ禍で無くなったお祭りを復活するために保護者同士で協力し合った経験は私の子育て生活に大きな影響を与えました。
パトまめはこの経験がきっかけで障害のある子どもたちのための親の会を立ち上げました。
児童発達支援センターで役員をした仲間は私を入れて5人いました。
子どもの学年や特性もバラバラ、それでも役員を終えた後も約束をして集まるくらい仲良くなり子育てを頑張る戦友のような関係になっています。
また、ぼんちょ兄の幼稚園で一緒に役員をしたお母さんとも気が合い、卒園して子ども同士の小学校が離れてしまった今でも交流を続けています。
障害のある子どもを孤独に育てるのはしんどいです。
私も地域に自分の状況を知ってくれる人がいないとき、とても孤独でした。
今住んでいる地域で少しだけ楽しく生活できるようになったのは、保護者会(PTA)役員を通して関係を広げてきたことも大きいです。
無理なく役員をこなすためのポイント
障害児を育てる親が役員を引き受ける際には、以下のポイントを押さえておくことで負担を軽減できます。
1. 自分の状況を周囲に伝える
私は役員を引き受ける際に、子どもの特性やサポートの必要性を他の役員や先生に伝えるようにしています。周囲の理解を得ることで、無理のない範囲で活動に参加しやすくなります。
例えば、「この時間帯は子どものケアが必要なので参加できません」といった具体的な状況を伝えることで、他の役員が配慮してくれることがあります。
2. サポートを依頼する
障害福祉サービスを必要に応じて活用する方法もあります。
基本は子どもが園や学校に行っている時間帯に役員活動を集中させるよう工夫することで、家庭での負担を軽減できます。それに加えて時間を作りたくなった時には、日中一時支援などの障害福祉サービスを活用することで役員活動に専念できる時間を確保することが可能です。
3. 役割分担を工夫する
役員の仕事は多岐にわたりますが、自分の得意な部分や時間的に対応可能な部分に集中することで、負担を軽減できます。例えば、書類作成など自宅でできる業務を担当するのも一つの方法です。
具体的には、イベント当日は子どものサポートにあたる必要がある場合はイベント準備の現場作業ではなく、事前の準備に力を入れるなど、自分に合った形で貢献できる役割を選ぶことが重要です。
4. 活動を内容を見直す
保護者会(PTA)活動を縮小していこうという流れが私の住んでいる地域でも見られます。
それは、子どもに障害があるかどうかに限らず多くの家庭で大変さを感じていることも理由です。
- 無くしてもいい作業・活動は無くす
- ネット環境を利用して効率化
- 本当に子どもや家族のためになることを選んでいく
共働き家庭が増えている今、活動自体を見直す動きが増えています。
保護者会(PTA)活動のメリットは残しつつ必要なことを厳選していくことが必要になっています。
まとめ
障害児を育てている保護者が役員を引き受けることは確かに負担が大きいものです。
ですが、その中には多くのメリットもあります。
周囲と協力しながら無理のない範囲で活動することで、子どもと親両方の地域での生活にポジティブな影響があります。
家庭に障害児がいるかどうかに関わらず、それぞれの家庭で状況は違います。
その状況をそれぞれが周りに伝えて知ってもらって相談しながら役員の仕事をしていくことは、どの人にとっても大切なポイントです。
役員を引き受ける場合に、誰もが無理なく活動できるようにしていきたいですね。
「役員を引き受けるべきか」と悩んでいるお母さんにとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。無理をせず、自分と子どもにとって最善の選択をしてくださいね。
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最後まで読んでくださりありがとうございました!