
重度知的障害ぼんちょが夏になったら毎日お世話になるインテックス大型プールについて紹介します。
- インテックスの大型プールが気になるけれど大きい買い物だから購入を迷っている
- 家族に重度知的障害のお子さんなどがいて夏休みの過ごし方に悩む
夏を快適に楽しく過ごすためにコストコなどで見かける「インテックス」の大型プールを検討している方も多いのではないでしょうか。
私自身、重度知的障害のある子ども「ぼんちょ」を育てる母親として、夏休みに家庭で楽しく過ごす方法について悩んでいました。その方法の1つとして、インテックスの大型プール(4.5m×2.2m)を購入するにいたりました。
ちなみに4.5mの前はインテックス大型プールの3m×2mや空気で膨らませるタイプの3m×2mを利用していた時期もありました。
この記事では、インテックス大型プール4.5mを購入する時の注意点や、実際に家庭で活用する際のポイントを具体的に解説します。特別なニーズを持つご家庭にも役立つ情報をお届けします。
インテックス大型プール4.5mを購入する前に確認すべきポイント
サイズと設置スペースの適合性
インテックス大型プール4.5mを設置するには、事前に設置場所の寸法を確認することが重要です。
我が家の場合、家の前のアスファルトの駐車スペースに置く予定だったのでメジャーで慎重に測定しました。
プールを設置できたとしてもプールの組み立てや片付けに使えるスペースがあるかどうか、自家用車を駐車できるかどうかも大事なポイントです。
また、置くスペースは平(たいら)である必要があります。目で見てわかる傾斜がある場所には置けないため注意が必要です。

近隣住宅や道路との距離
プールが設置可能だとしてもプールを設置する場所と近隣の敷地との距離があまりにも近すぎるとトラブルの元です。特に水しぶきが近隣の住宅の敷地に入ってしまうのは好ましくありません。
また、道路と近すぎるのも安全上好ましくありません。また、通行人や自転車、車などに水しぶきがかかってしまうトラブルになる可能性があります。
その場所に設置しても近所の人や通行人に迷惑をかけてしまわないかどうか、事前によく考えましょう。
インテックス大型プール4.5mのメリットとデメリット
メリット:コストパフォーマンスと使いやすさ
インテックス大型プール4.5mは、大型ながら価格が比較的手頃で、多くの家族が手軽に楽しめる点が魅力です。
レジャープールに行くとしてもお金はかかります。
我が家の最寄りのレジャープールは大人3200円、小学生1200円という値段・・・家族全員で行ったら家庭によっては1回の値段で3mの大型プールが買えるし、2回の値段で4.5mのプールが買えます。
オムツが外れていない場合
長時間は楽しめない場合
人混みや騒がしさが苦手な場合・・・
障害があると、レジャープールや市営プールにそもそも行けない子もいます。
でもプールは、特に特別なニーズを持つ子どもにとっては、リハビリや感覚統合遊びの場としても活用できます。
自宅に大きいプールがあると、障害がある子や何か事情がある子もプールを楽しむことができます。
我が家の重度知的障害のぼんちょは、普段から公園で遊んだり散歩に出かけたり、外で遊ぶのが好きな子です。
ところが最近の夏は正直外に出られない暑さ。
それでも外で遊びたいぼんちょ。何より私が室内でぼんちょとずっと過ごすのが苦痛。
そんな夏休みの間、毎日家の前のプールにすぐ入れられる選択肢があるだけで、気持ちがとても楽になりました。
家族4人で入っても十分な広さ!友達にも喜ばれます。友達が来る前後に水の入れ替えをしていました。

ぼんちょ兄は水泳ガチ勢なのですが、夏の間は毎日このプールで練習していました。
とはいえ、ガチ勢にとっては4.5mなんてあっという間に向こう岸についてしまう・・・
そんな時の練習法は、
腰にロープ。

ロープを体につけて大人が引っ張っておけば永遠に泳ぐことができるということで、夏の間ずっとプールの中で練習していました。(安全には気をつけましょう。)
デメリット:設置・片付け・管理の手間と水道代
大型プールの設置や片付けには手間がかかる場合があります。特に初めて設置する際は、説明書をよく読んで手順を確認しましょう。説明書をきちんと読めば、そんなに難しいことはありません。ただし、この手順を間違えて誤った組み立てをしてしまうと破損してしまう可能性が高まります。
ちなみに3m×2mのプールは何度も設置したからいけると思って説明書を見ずに組み立てた結果誤っていて破損。そのため4.5mプールに買い替えました。

設置に1時間程度かかるため、我が家では夕方組み立てて夜通し水を貯めて翌朝からプールを楽しむというスケジュールです。
水を抜いたらその後はお風呂掃除の要領でプールの内部をお風呂用洗剤でこすり洗いします。
その後はフレームを外して水で洗剤を洗い流し、タオルで軽く拭き取って車の上などに広げて乾かします。
毎年苦労するのはフレームを外す時。
水を貯める部分の水色のビニール素材から白色のフレームのパイプを抜き取る作業です。
夏中ずっと出しっぱなしにしていると熱でひっついてしまい軽く引っ張ったくらいでは抜けない状態になっています。
毎年白いパイプをひねりながら、水色のビニール素材を剥がしながら抜き取る作業に苦労しています。

大型プールは保管場所にそれなりのスペースを必要とします。
我が家は外に倉庫があるためその中に保管しています。
購入前に保管場所を確保できるかどうかも検討しておきましょう。
夏の間、プールを設置しっぱなしにする場合、水質管理は外せません。
塩素タブレットの投与や循環式ポンプの設置、定期的な水の入れ替えは必須です。
これを怠ると・・・
謎の藻が生えたり
水が赤くなったり
ぼうふらが湧いたり
というトラブルが発生するため水質管理は大型プールでは必要になります。
我が家の一期分の水道代(水道料金+下水道使用料)の平均は16,000円です。
週に1・2回、水を入れ替えをしました。
プール遊びをする7月・8月を含む「3期」と「4期」の水道料金は・・・
令和6年3期(6月〜8月)水道代 | 18,205円(約2,000円増) |
令和6年4期(8月〜10月)水道代 | 25,102円(約9,000円増) |
我が家はプールをすることで約11,000円の水道代がかかっているといえます。11,000円払って夏休みが快適になるならば惜しくない出費ですけどね。
インテックス大型プール4.5m購入時のおすすめ情報
初心者におすすめの購入アイテムリスト
購入するのが初めての方向けに、快適にインテックスの大型プールの利用を始めるためのアイテムリストを紹介します。現在利用している方も、持っていない付属品があれば追加購入を検討してみても良いかもしれません。
ちなみに夏が近づけば近づくほど売り切れが増えたり値段が上がる場合がありますので、可能な場合はシーズン早めの購入をおすすめします。
INTEX(インテックス)4.5×2.2mフレームプール
サイズ表記に注意して購入しましょう。
また、専用カバーや循環ポンプも購入する場合はフレームプール単品よりもセット売りを購入する場合の方がお得なことがあるため事前によく検討してください。
\ こういったセット売りの方がお得な場合もあります!/
INTEX(インテックス)プールカバー
プールを出しっぱなしにしたいならば確実に必要!
虫から水を守れます。ただし注意点もあり。
ここ最近の夏は猛暑。カバーをつけっぱなしにしていると水温がすごく上がる時があります。
なので、プールに入る予定のある日は、朝起きたら比較的涼しいうちにカバーを取っておくことをおすすめします。
INTEXプール用循環ポンプ
こちらも水を毎日入れ替えないのであれば購入をおすすめします。
ただし電源を必要とするため、近くのコンセントから延長コードを使用して電源を引っ張ってこなければなりません。
中のカートリッジフィルターは使い捨てです。1年の使用で交換しても良いですし、シーズン最後に確認してさほど汚れがないようだったら洗って乾かして翌年も利用してからでの買い替えで大丈夫です。我が家は1〜2年で交換しています。
塩素タブレットと塩素濃度チェック用品
\塩素濃度のチェックに!/
プールに適した塩素濃度は0.4~1.0 mg/Lだそうです。
特に数日水を入れ替えずに使用する場合に塩素タブレットは必須です。
使用前と使用後にタブレットを投入して適切な塩素濃度を保つように気をつけて使用しています。
プールラダーは純正品でなくてもOK
91cmのプールラダーがINTEXの4.5mプールにピッタリと合いますが、小学生高学年くらいになるとまたいで入れる子も多いです。
また、ホームセンターなどに売っている踏み台をプールの外に置いておけば十分な場合も多いです。
こういった商品です。もちろん、水が怖いなどでプールの中にもラダーが合った方が良いお子さんの場合にはINTEXプール用のラダー購入をおすすめします。
お子さんに合わせて準備をしてあげてください。
プールの下に敷くアルミマット
我が家ではプールの下にアルミマットを敷いています。
プールの底を汚れから守る
マットがある方が底が凸凹しない
こういった目的で敷いています。こういったアルミマットはホームセンターでも購入できます。
サイズによって必要枚数が変わるためご注意ください。
我が家の場合はアルファルトの上に設置しています。
ですが、もしも砂の上にしか設置する場合がない場合は、人工芝やビニールシートなどを敷く方が砂で汚れた足で出入りするのを防げるなど水質を保てるメリットがあるかもしれません。
日陰を作るためのタープテント
ワンタッチで広げて使えるタープテントの設置がおすすめです。
プールの全てが入らなくても少しでも日陰があるとだいぶ暑さが違います。
2.2mの辺が入るタープテントを選べば問題ないです。
注意点としてはタープテントをずっと出しっぱなしにする場合は、フレームが飛ばないように固定することです。
また、大雨が降ると布地に水が溜まり破れる危険があるためカバーを外しておくことをおすすめします。

以上が、大型プールで一夏ずっと楽しむためにあると良いものです。購入を検討されている方にとって参考になれば幸いです。
インテックス大型プール4.5mに関する気になる質問
- Q設置にかかる時間と必要な人数は?
- A
設置には通常1〜2時間が必要で、大人2以上で作業するのが理想です。慣れたら30分程度でも組み立られると思います。自己流ではなく説明書を確認しながら組み立ましょう。
- Q水が溜まるまでの時間は?
- A
水圧にもよるけど10時間〜12時間くらいかかります。それだけの時間かけて水貯めるくらい水使うのに、ひと夏1万くらいの水道料金で済むのすごい・・・
- Q水を抜くときはスムーズに抜けるのか?
- A
何もしなかったらスムーズに抜けません。水が抜ける栓が微妙に高い位置にあるためそこにホースを通してプール側のホースを水が抜け切るまで沈めておけば最後まで抜くことが可能です。
最後の片付けのときは時間がなかったから人力でバケツでも水を出しています。
- Q壊れたことはある?
- A
インテックスの3mのプールは説明書通りに組み立てるのを怠っていた時に一度破損しました。ただし、青色のビニール素材部分はかなり分厚く3mも4.5mのプールも穴が空いたことなどありません。かなり頑丈。
- Q水を綺麗に保つコツは?
- A
これはすごく難しいけれど、入らない日もマメに塩素を追加で入れて循環ポンプを回すこと。それから砂がついた足のままプールに入らないこと。毎日カバーをかけること。
今後さらに質問を受けた時や思いついた時に情報を追加していきます。
まとめ
インテックス大型プールは、家族で楽しむ夏のレジャーに最適なアイテムです。
特に、特別なニーズを持つご家庭では、安全性や使いやすさをしっかりと考慮した上で、購入を検討する価値があります。本記事で紹介した設置場所の確認やメリットとデメリット、初心者が購入する際のおすすめアイテムリストなどを参考にしてみてください。
私自身も重度知的障害児を育てる母親として、このプールが家族にとってどれほど価値あるものかを実感しています。この記事が、皆さんの購入判断に少しでも役立つことを願っています。
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最後まで読んでくださりありがとうございました!