今回は、放課後等デイサービスを契約するまでの流れと選び方のポイントについて紹介します。
実際に放課後等デイサービスを利用しているぼんちょの経験をもとに説明します。
※放課後等デイサービスを見学する時のポイントについて詳しく解説したこちらの記事も参考にしてみてください↓
放課後等デイサービスを契約するまでの流れ
契約までの実際の動き
最初に、実際に放課後等デイサービスを利用しているぼんちょはどのような流れで契約にたどりついたかを示します。
- 年中9月近隣の放課後等デイサービスの事業所をリストアップ
- インターネット
- 先輩保護者からの口コミ
- 相談支援事業所を利用している場合はお願いすると教えてくれます
- 行政の窓口で一覧がもらえることも・・・
- 利用している児童発達支援事業所に相談する方法もアリ
- 年中10月候補の事業所に見学予約を入れて複数見学(本人を連れず)パトまめ
年中で見学したいと伝えても早すぎると断られることはなく、むしろ「早くから動かれてて素晴らしいですね」と言われたこともあります。
- 年長9月本人を連れて本命の事業所を見学して契約希望の意向を伝えるパトまめ
たまたまタイミング良く夫も仕事を休めそうだったので、夫も一緒に見学しました。
契約したいと希望を伝えましたが、現時点では待機も受け付けおらず契約できるタイミングが未定のため定期的に事業所に電話確認してほしいと伝えられました。
- 年長12月本命の事業所にメールで次年度契約できなくても利用できるまで待つ意向であると伝えるパトまめ
見学をしてみて「どうしてもこの事業所に入りたい」という思いがあり、猛アピールをしました。
- 年長1月事業所が待機を受け付けてくれるパトまめ
事業所で待機受付をしてもらいました。その時に管理者へ「最初はキャンセル待ちの利用でも良いので契約できると嬉しい」「何曜日になっても合わせます」「送迎も空くまでは家族で対応できます」と伝えています。
- 年長2月事業所から「契約」の提案パトまめ
基本「月2回」の利用での契約の提案がありました。少ない回数でも行く価値のある事業所だと思っていたので即答で契約を決めました。
- 年長3月説明会・契約
- 市の担当課で放課後等デイサービスの受給者証の手続きも並行して行う
ぼんちょが利用している放課後等デイサービスはとても人気な事業所で、最初は「待機も受け付けていない」と言われていました。
示した流れは1つの具体例として契約までの流れの参考になると幸いです。
見学先のリストアップのコツ

見学に行く事業所をリストアップをする時に実際に考慮したのは次のポイントです。
- 自宅から通える範囲
- 先輩保護者からの口コミ
- 新規オープンは狙い目
自宅から現実的に通えない事業所は、最初にリストに入れません。
反対に言えば、調べてみて現実的に通える範囲であれば市外の事業所も候補に入れて探しました。
先輩保護者からの口コミは、地域に知り合いがいない場合はハードルが高いですが、実は一番頼りになりました。
頼りになったのは、実際に利用しているお子さんがどういう層かという情報です。
支援学校の子がどれくらいの割合利用しているのかという情報は頼りになりました。
これについては、相談支援事業所の相談員も把握している可能性があるため尋ねてみても良いかもしれません。

反対に、保護者からの事業所についての良い・悪いといった「評判」は参考にしませんでした。その人にとって悪い印象でも他の人にとっては良い印象のこともあるため、評判を鵜呑みにしない方が自分の子に合う事業所にたどりつける可能性が高まります。
また、新規オープンする放課後等デイサービスがある場合は、とりあえず見学に行くリストに入れましょう。
新規オープンの場合は、契約できる可能性が高いです。
新規オープン情報は、相談支援員から教えてもらったりインスタグラムなどSNSからわかる場合もあります。

あともう一つ・・・地域のハローワークなどの求人情報を見ていると新規事業所の求人が出ていてオープン予定の放課後等デイサービスがわかる場合があります。
見学や待機受付のタイミングと注意点
遅くともいつまでに見学する?
放課後等デイサービスの見学はいつしても良いのですが、遅くとも地域の教育委員会から就学の判定が届くまでにはしておくことをおすすめします。
次年度の利用者の決定の時期は事業所によって異なります。
心配な場合は候補の事業所に電話をかけて、利用者決定までのスケジュールを尋ねて見学時期を決めるのも1つの方法です。
年長になる前に見学するメリットと注意点
ぼんちょは年中で放課後等デイサービスの事業所を見学しました。
その理由は、先輩保護者やXで放課後等デイサービスの契約のために動き始めるのは「年中の秋から」というアドバイスを得ていたからです。
実際に年中の秋から見学をしてみてわかったメリットと注意点についてまとめます。
- 時間的に複数事業所を見学して考える余裕が持てる
- 年中から契約の待機を受け付けている事業所がある
- 早すぎる見学・待機は忘れられる可能性がある
早くから見学する1番のメリットは、複数事業所を見学して考える時間が持てるということです。
私の場合は、ぼんちょを連れて行くとゆっくり話を聞いたり見学することができないため、年中の頃は基本1人で見学をしました(見学予約の時に、「利用までにまだ時間もあるので、まずは私一人で落ち着いて見学したいです」と伝えました)。
事業所側も時間的に余裕があることがわかっているため、「もし利用を希望されるのでしたら、よかったら来年度に本人さんも連れて見学してくださいね」と言ってくださることが多かったです。
また、見学してみてわかったことなのですが、年中の時期からでも待機(=契約する順番待ち)をさせてくれる事業所もあるということがわかりました。
これは事業所ごとにルールが違っていて、必ずしも早くに見学・待機をした人が優先になるばかりではないのですが、そういう事業所もあるということです。
また、そういう事業所で年中で待機させてもらっていても安心しないでください。
実際にあった話なのですが、待機させてもらっていたはずなのに待っていても事業所から連絡が来ず、最終的に契約ができなかったということがありました。
なので、たとえ早くに見学して待機させてもらったとしても、年長で就学の判定が出たくらいの時期には就学先が決まったことと引き続き利用希望だということを事業所に伝えておくと安心です。
放課後等デイサービスの選び方
放課後等デイサービスを選ぶ時に押さえておくとよい大事なポイントを書きます。
順番に詳しく説明します。
現実的に通えるかどうか
どんなに良い事業所だとしても現実的に通える必要があります。
現実的に通えるかどうかは家庭の状況、自宅や学校からの距離が関わってきます。

いつでも事業所が送迎してくれる場合は助かりますが、そうでない場合は他の手段での送迎方法を考える必要があります。
家族の仕事や他の兄弟のスケジュールとの兼ね合いで、家族での送迎が難しかったり利用できる曜日が限定されたりします。
どこまでだったら家庭で対応できるのかを考えて実情に合った事業所を選択しましょう。
何を重視するのか明確にしておく
放課後等デイサービスを選ぶ時に何を重視していいかがわからないからみんな悩みます。
ですが、見学をしているうちに放課後等デイサービスに求めることが明確になってきます。
ぼんちょの場合は、「個別療育に力を入れてくれること」「保護者支援に力を入れていること」を重視しました。
見学してみると集団活動やソーシャルスキルトレーニングに力を入れている事業所、学習支援に力を入れいている事業所、余暇活動に力を入れいている事業所など、それぞれの特徴がわかります。
その中から、我が子や家庭にとって特に必要な機会が得られるのはどの事業所かという視点で探していくのが選び方のコツです。

ぼんちょは「特別支援学校に通う人限定」の放課後等デイサービスを選びました。個人に合わせて個別活動のスケジュールが組まれ、本人に合った課題が用意されています。月に1度の課外活動ではクッキングや買い物、製品作りなど様々な体験ができます。保護者勉強会も開催してくださり家族にとってもありがたいです。
入りたい放課後等デイサービスに入れなかった時は?
いくら選択したとしても、地域で人気の放課後等デイサービスにはすぐには入れないこともあります。
その場合に考えられる対応方法は次のとおりです。
- 日中一時支援を利用する
- 他の放課後等デイサービスを利用する
特に両親が働いている場合は、放課後の預け先がないのは困ります。
その場合は、日中一時支援を利用しましょう。
また他に候補の放課後等デイサービスがあってすぐに利用できるのであれば利用しながら空きを待つのも1つの方法です。
ただし、利用したい放課後等デイサービス事業所によっては、すでに別事業所を利用している場合に待機の順番が後回しになる事業所もありますので、そこは確認してください。
まとめ
今回は、放課後等デイサービスを契約するまでの流れと選び方のポイントについて紹介しました。
この記事は、実際に放課後等デイサービスを利用しているぼんちょの経験ををもとに作成しています。
皆さんのお子さんが、よりお子さんに合った放課後等デイサービスを利用できることを願っています。
もし、何かお気づきの点がありましたら、お問い合わせページよりお知らせください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。