
知的障害があるお子さんと外出した時にその場から動けなくなって困ったことありませんか?
我が家はありました!
今回は、我が家では大活躍の耐荷重50kgのスペシャルニーズバギー「コンセプトチェア」について紹介します。
50kgまで乗れるスペシャルニーズバギー「コンセプトチェア」とは?

「コンセプトチェア」は、生後6ヶ月から50kgまでの人が利用できるバギーです。
「Koncept Store Baby コンセプトストアベビー」というマクラーレン修理センター直営、マクラーレン製品と ランバイクのストライダーを始め、子供の乗り物、用品を専門とするお店のオリジナル商品です。(会社詳細はこちら)
ぼんちょが「コンセプトチェア」を購入したのは2023年9月のこと。もう長く使用していてベテランです。
について紹介します。
実際のサイズ感|車に入る?子どもが乗っても安定してる?
一番気になるのは車に積めるかどうかではないでしょうか?
私が愛用している車はダイハツ ムーブ(軽四)です。
結論をお伝えしますと、ダイハツムーブの後ろの荷台には載せられませんでした!
でも、後部座席や前座席(助手席)なら乗せることができます。
まずは後部座席に載せてみます。

続いて前座席(助手席)に載せます。

こんな感じで後部座席と前座席に載せることが可能です。
ちなみに我が家は2台車があります。
私が普段乗っている軽自動車には基本パトまめ(運転手)・ぼんちょ兄・ぼんちょの3人が乗るため、前座席や後部座席に載せられるならOKということで購入の決め手になりました。

お父さんの車なら後ろの荷台にも載せられます!
ちなみに公式楽天ストア掲載の画像によると畳んだ時の厚みが30cm、長さが117cm。
実際にぼんちょが使用している商品を測ってみても、公式ストアの表記は正しいサイズ表記ということがわかりました。なので掲載されているサイズ表記は信じて大丈夫です!
コンセプトチェアの使い方は簡単?
実際に購入を考えられる場合には使用する時の難易度も気になりますよね。
安心してください。
広げるのも畳むのもパトまめひとりで楽勝でした!
- 手順1コンセプトチェアが広がらないように留めている留め具を外す
- 手順2持ち手を起こすようにして広げます
- 手順3本体背面の金具を手で動かして真っ直ぐにする
- 手順4本体前面足元の金具を手で動かして真っ直ぐにする
- 手順5足置きを車輪の上の金具にはめて取り付ける(金具は三段階調整可能)
- おまけストッパー付きです!ストッパータブを上げたら出発!
重さはどうかというと、めちゃくちゃ軽いわけではないです。
でも、女性1人で車から降ろしたり積んだりは問題なくできます。
持ち運ぶ時は、畳んだまま転がすこともできますが、我が家は広げた状態で荷物を載せて移動することも多いです。
ちなみに畳む時に足置きは外して分離しますが、足置きを画像のように挟んでおくと一緒に運べて便利です。

購入前に知っておきたいこと・気になること
用具給付対象になるのか?
コンセプトチェアを販売している楽天市場の公式ストアに記載がある「用具給付対象」という文字を見つけます。
この文字を見つけると「もしかして行政から補助が出るのか・・・?」と思うかも知れません。
結論から言うと、知的障害の診断や療育手帳のみの子どもはこの制度の対象になりません。
「用具給付」とはすなわち「補装具費支給制度」のことです。
補装具費支給制度
障害(児)者が日常生活を送る上で必要な用具(補装具種目一覧に定められたもの)について、一部を公費で負担してくれる制度のこと。利用者は原則1割負担で利用者のひと月の上限負担額は37,200円と定めれられている。この制度を対象になるのは身体障害者手帳を持っている人や難病の診断を受けている人です。
参照:厚生労働省HP https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/yogu/aiyo.html
この制度を利用するには身体障害者手帳や難病の診断書が必要です。
もし知的障害だけでなく補装具を必要とするような身体障害もある場合は制度の対象になる可能性がありますのでお住まいの市町村に相談してからの購入をおすすめします。(申請前に購入した場合は対象になりませんので注意!)
コンセプトチェアはレンタル用品があるのか?
コンセプトチェアをレンタルしている業者は2025年5月現在、見つけることはできませんでした。
使ってみて買いたいという人は、東京の実店舗に行けば試せるようです。
とはいえ遠方の人にとっては現実的ではないので、レンタル事業を切望します。

もしもコンセプトチェアのレンタル情報を見つけた方がいましたらご一報ください!
他に候補となるバギーがあるのか?耐荷重40kgのバギーを紹介
「コンセプトチェア」はスペシャルニーズバギーとしては一番おすすめできる商品です。
でも値段が高くて勇気が出ない人のために、20kg過ぎた子でも乗れる「コンセプトチェア」以外の商品を紹介します。
生後6ヶ月から40kgまで乗れるとされるバギーです。
この商品の良さは畳んだ時のコンパクトさかなと思います。
畳んだ時の一番長い長さが公式によると60cm、幅も18cmってすごくコンパクト!
値段も「コンセプトバギー」と比較して安価ですので、体重が40kg以下であるならばこちらの商品を検討してみても良いかもしれません。
バギーを利用すると自分で歩かなくなるのか?
結論からお伝えすると、バギーを導入したとしても歩きたい場面では歩くし、疲れていたり歩きたくなかったらバギーが無かったとしても歩かないです。
私たち大人も、疲れていたら休憩します。
楽しいものがあると分かれば、それに近づくために自分で歩きます。
障害のある子どもは
- 特性によって外出先で疲れやすい
- 特定のものにこだわってその場から移動できなくなる
こんな特徴を持っているために外出が難しくなる場合があります。
歩くのが難しい状況になった時に、バギーがあれば休んだり移動したりできることは、本人にとっても一緒に出かける家族にとっても「お守り」になります。
バギーで休むことによって、移動した先に惹かれるものがあれば、再度バギーから降りて再び歩いて楽しめる可能性もあります。
なので、「バギーに乗ることで余計に歩かなくなるのでは?」と心配するよりも、今困っている場面で役立つアイテムと思って導入されることをおすすめします。
小学生がバギーに乗っていたら周りから不思議がられるか?
ぼんちょは小学2年生。
だいぶ体も大きくなっています。
大きい子がバギーに乗っていると不思議がられるかな?と思ったりしたのですが、意外と今のところ周りの目が気になったことはありません。
基本「ヘルプマーク」をつけているからかな?とも思います。
お住まいの自治体の福祉課で希望すればもらえる「ヘルプマーク」や「子ども車椅子」として利用していることを伝えるのマークを利用することをおすすめします。
「子ども車椅子」のマーク表示については国土交通省のポスターでも紹介されています。
「子ども車椅子」としてバギーを利用していることを周りに伝えるための「バギマーク」を販売されている「マムミニョンペッシュ」さんというお店もありますので、こちらで購入してつけても良いかもしれません。
スペシャルニーズバギーを利用して良かったこと
- きょうだい児に我慢をさせる場面が減った
- いつでも座って「待つ」「休憩する」ことができる
- お出かけや旅行のハードルが下がった
特に我が家で「コンセプトチェア」を購入して良かったことを紹介します。
きょうだい児に我慢をさせる場面が減った
「コンセプトチェア」を利用して一番良かったことは、外出先でぼんちょ兄の気持ちを優先できるようになったことです。外出先でぼんちょが地面に転がって動けなくなった時に、ぼんちょ兄にはまだやりたいことがあったとしても、

「ぼんちょが限界だから帰ろうか・・・」
そう言って切り上げて帰ったことが数え切れないくらいありました。(本当にごめん。私もつらかった。)
正直、日常生活の中でも我慢する場面があるきょうだい児。
家族みんなで出掛けた時くらい「ぼんちょ兄を優先する時間があっても良いのでは?」と考えました。
スペシャルニーズバギーがあることで、例えば私とぼんちょはバギーで別行動して、夫とぼんちょ兄はやりたいことを思う存分楽しむなどもできるようになりました。
いつでも座って「待つ」「休憩する」ことができる
ぼんちょは外出先で疲れた時、「コンセプトチェア」に抵抗なく座ってくれました。
また、待っていてほしい時に、椅子が空いていなくてもどこでも座って待つことが可能になりました。
立った状態で待つって子どもにとってはものすごく難しく負担なことなんですよね。
「待つ」ことや「休憩する」ことがいつでも可能になったことは、ぼんちょと家族のお出かけや旅行にかなりプラスなことでした。
お出かけや旅行のハードルが下がった
これまで諦めていたイベントへのお出かけや観光地への旅行も、スペシャルニーズバギーがあるから「挑戦してみようか」ということが増えました。
持って行ったけれど、使わずに済んだということもあります。
それでもスペシャルニーズバギーを持っていることで、「いざとなったらコンセプトチェアに乗ってもらえば何とかなる!」という見通しを持てたことが、家族の心理的負担を減らしてくれました。

次はスペシャルニーズバギー「コンセプトチェア」を持って大阪万博に挑戦する予定です!
まとめ
今回は障害のある子が大きくなっても使用できるスペシャルニーズバギー「コンセプトチェア」について紹介しました。
スペシャルニーズバギーは知的障害のある子どもとその家族が外出するのを助けてくれるアイテムです。
購入にお金はかかりますが、使い勝手がよく家族で外出するハードルを下げてくれることを考えるとおすすめできます。
現在家族での外出が大変で、「スペシャルニーズバギー」の購入によって問題を解決できる可能性がありそうなご家庭にとって参考になることがあれば幸いです。
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最後まで読んでくださりありがとうございました!