
特別支援学校入学前、ぼんちょは牛乳を一滴も飲みませんでした。

入学前はお茶とお水しか飲まなかったよ!

そんなぼんちょが今は牛乳パックを片手に持ってグビグビ飲んでいる・・・
というわけで、今回は重度知的障害の支援学校1年生ぼんちょが一滴も飲めなかった牛乳を入学後に飲めるようになった方法を紹介します。
実際にぼんちょが飲めるようになった方法をお伝えします。
当てはまらないお子さんもいらっしゃると思いますが、参考になることがあれば幸いです。
特別支援学校で挑戦したスプーンで牛乳を飲む方法

結論からお伝えします。
ぼんちょが支援学校で牛乳を飲めるようになった方法。
それは、
スプーンで飲むことからスタートする
という方法でした。
「え!?それだけ!?」
って思いますよね。
でも、本当にシンプルにこの方法でした。
牛乳をスプーン1杯。
ご飯やおかずと同じように、スプーンで口に運ぶことからのスタートです。
もともと嫌いなので拒否した日も、もちろんありました。
それでも給食の時に喉が渇いたタイミングを狙ったり好きなおかずを励みに繰り返し口に運んでもらったりしていると、「スプーン1杯」から2杯・・・3杯・・・と口にする量が増えていきました。
支援学校の先生は牛乳スプーン30杯まできてもスプーンを使い続け(数えて毎日給食カードに書いてくれる愛がすごい)
最終的にスプーンで完飲することに成功しました。
スプーンで完飲が続くようになってからしばらくして初めて
ストローで牛乳に挑戦
緊張の瞬間・・・
ぼんちょはめでたく牛乳をストローで飲むことができるようになりました。
今では自分から求めて牛乳を飲むまでになっています。
もともとストローで飲み物を飲む能力はありますが、まさかそれをスプーンに変えることで飲めなかった他の飲み物が飲めるようになっていくとは驚きでした。
牛乳を飲めるようになってから他の飲み物も飲めるように
ぼんちょは支援学校入学前まではお茶とお水しか飲めませんでした。
正直、そこまで困ることもないので牛乳を絶対に飲めるようになって欲しいと思ったこともありませんでした。
ところが支援学校で牛乳を飲めるようになって以降、他の飲み物も飲めるようになっていきました。

まさか牛乳を飲めるようになったことを機に飲める飲み物がどんどん広がっていくとは・・・!
特に乳製品。
飲むヨーグルト、ラッシーなどです。
それからコーヒー牛乳も飲めるように。
牛乳という受け入れられる味が増えたことで、似た味から飲める種類が広がっていったことはとてもありがたいことでした。

飲めるものが増えたことが関係あるかはわからないけれど、なぜか苦手だった水に溶かした薬なんかも前よりも嫌がらず飲むようになりました。
他の飲み物から牛乳を飲めるようにつなげていく方法
ぼんちょは牛乳が飲めるようになってから他にも飲める飲み物の種類が増えました。
反対に考えると、他の飲み物から牛乳をだんだん飲めるようにしていけるかも・・・という仮説が立ちます。
一般的に紅茶、コーヒー、ココア、ヨーグルト、カルピス、ミックスジュースなどは牛乳が混ざった時の違和感が少ないものだと思いませんか?
もしもこういった飲み物がすでに飲める場合、1滴から牛乳を混ぜてだんだん増やしていって牛乳に近づけていく方法も考えられます。
この時に牛乳を混ぜていることを隠して騙すようなことをすると、すでに飲めている飲み物まで飲めなくなる可能性がゼロではないので、子どもの前で入れるのを見せることをおすすめします。
このように「すでに飲める飲み物」「好きな飲み物」からスモールステップで他の飲み物に近づけていくと、飲める飲み物の種類が増えていくかも知れません。
※本記事を作成するのに参考にした文献は「子どもも親もラクになる偏食の教科書」です。(参考:山口健太 著/藤井葉子 監修/青春出版社/2023年12月5日初版発行/148ページ)
まとめ
今回は牛乳を飲めなかったぼんちょが支援学校に入学して牛乳を飲めるようになった方法について紹介しました。
ストローやコップで飲む能力があるとしても、飲み方を変えることで飲めるようになるケースがあります。
また、飲める飲み物からだんだんと広げていくことで他の飲み物が飲めるようになる可能性があることについても紹介しました。
スモールステップで少しずつ好きな飲み物に味を加えてから他の飲み物に近づけていく方法があります。
すべてのお子さんがこの方法で飲める飲み物が広がるかどうかはわかりませんが、飲める飲み物の種類が少ないお子さんがいらっしゃるご家族の方にとって少しでも参考になることがあれば幸いです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。