今回は、特別支援学校の通学リュック(ランドセル)を選ぶ時のポイントを紹介します。
これから特別支援学校に入学しようとしているみなさん!
大きいリュックを買う予定ですか!?
Xや障害児ママ友同士で絶対に話題になる支援学校の通学リュック問題。
今回の記事では、実際に特別支援学校に通っているぼんちょの経験をもとに、通学リュックを選ぶときのポイントを紹介します。
※「特別支援教育就学奨励費」について知らない方は、通学リュックやランドセルを購入する前に必ずこちらの記事も読んでください↓
特別支援学校の通学リュック問題
何ℓ(リットル)のリュックが良いの?
特別支援学校の通学リュックについて、よくアドバイスに上がる情報をまとめてみます。
- 30ℓ〜35ℓサイズが荷物がひとまとめになっておすすめ
- ボックス型リュックが荷物が入れやすくて良い
確かにね・・・このアドバイスは間違いではありません。実際にボックス型の35ℓリュックを背負っている子は入学時から見かけます。
ちなみに、ぼんちょが持っている大きい通学用リュックは「25ℓ」です。
放課後に利用する福祉サービス用の荷物も入る大きさです。
次に特別支援学校の通学リュックとして大きいサイズを選ぶメリットとデメリットを紹介します。
大きいリュックを選ぶメリットとデメリット
大きいリュックの一番のメリットは、荷物がたくさん入ることです。
特別支援学校の生徒は放課後になると放課後等デイサービスや日中一時支援などのサービスを利用する人も多いです。
その荷物もすべてリュックの中に入れることができるため、紛失や学校への置き忘れを防ぐことができます。
また、スクールバスを利用する場合は、降車時に荷物を原因とした混乱が少なくなります。
大きいリュックを選ぶ一番のデメリットは、本人が背負って歩きにくい可能性があることです。
私も最初は、30ℓや35ℓのリュックを探していました。
スポーツ用品店、たくさん回りました。
そして実際に見て思ったのです・・・
これ、ぼんちょ背負って毎日歩ける・・・?
大きいからといって多くの量を入れてしまうと、転倒の危険性も高まります。
特に小柄な子は本当に背負えるのか、購入前に必ずお店で試してください。
また、「リュックではなくランドセルを持たせたい」と願う人もいると思います。
その場合、35ℓリュックをお店で見るとランドセルとのギャップに驚くと思います。
ランドセルまでは行かなくても、もう少し小学生らしいリュックを持たせたいなと願う人にとっては大きいリュックは不向きかもしれません。
このように大きいサイズはデメリットもありますので、何を優先するかを考えて選択することが大切です。
荷物が2個になるのはダメなのか?
結論からお伝えすると、ぼんちょが通う支援学校では荷物が2つになっても大丈夫です。
ランドセルや小さめのリュックで通学するお子さんは、放課後に利用する福祉サービス用の荷物を別のリュックや手提げ袋に入れてきています。
ランドセルのお子さんは、ランドセルに取り付けられるサブバックを利用しているお子さんもいます。
多くの場合はOKだと思いますが、心配なようでしたらリュックやランドセルの購入前に入学する学校へ確認することをおすすめします。
特別支援学校の通学リュックを選ぶポイント
特別支援学校の通学リュックを選ぶときに押さえておくとよい大事なポイントを書きます。
順番に詳しく説明します。
子どもの成長に合わせるという視点をもつ
特別支援学校の通学リュックは、子どもの成長に合わせて選ぶことが大事です。
特別支援学校の通学リュックを選ぶ時に多くの親が考慮することが2つあります。
- 自分で背負って歩けるか
- リュックを自分で開閉できるか
自分で背負って歩けるか?
入学時点のお子さんの状態として、背負って歩く習慣があまりなく不慣れな場合は、身体に合っていないサイズのリュックは嫌がったり歩きにくい可能性があります。
自分で背負って歩くことを目標とするのであれば、現在のお子さんが背負いやすいリュックを用意することをおすすめします。
また、自分で背負って歩けるかどうかの判断材料は、子どもの身体の大きさだけではありません。
障害の特性から、リュックの大きさに関わらず背負って歩くこと自体とても難しい子もいます。
その場合は教員が運ぶことが多くなるため、かえって大きいリュックでひとまとめにすることを選択する方が荷物がバラバラしなくて良い場合もあります。
このように、子どもの成長や特性に合わせてリュックの大きさを考えることがおすすめです。
リュックを自分で開閉できるか
リュックの開閉は、ぜひお店や自宅で候補のリュックを試すときに確認して欲しいです。
多くはファスナーで開閉する商品が多いですが、商品によってファスナーの固さや持ち手が違います。
また、ファスナーがついている位置でも開けやすさが全然違います。
どんなファスナーでも開けられるなら良いですが、そうでないなら入学前時点で子どもにとって開けやすい商品を探すことをおすすめします。
もちろんリュックの開閉は最初からできなくても先生が手伝ってくれますよ。たまに子どもにとっては固いファスナーもあるので要注意です。
子どもの成長に合わせて買い替えるのもあり
あとあと長く使うことを考えて入学時から大きいリュックを購入する人は多いと思います。
ですが、ランドセルと比較するとリュックは安価なことが多いです。
なので、最初は好きなデザインのリュックや身体に合わせたサイズのリュックを購入して、在学途中に大きいリュックに買い替えるのもアリです。
入学時に買うリュックのデザインをこだわりたい場合や、身体に対して大きすぎるのが心配な場合は、途中で買い替えることも是非検討してみてください。
必ずしも毎日同じリュックである必要はない
ぼんちょは2種類のリュックを使い分け
ぼんちょは入学前に2種類のリュックを購入しました。
実は、どうしてもmont-bellのワンパックという通学用軽量バックパックを持たせたくなったのです・・・!
でも、どう考えても放課後に日中一時支援をそのまま利用する時の荷物が入らない・・・!と考えた結果・・・
別に毎日同じリュックじゃなくても良くない!?
という結論にいたり、荷物が少ない時用のリュックと荷物が多い時用のリュックを購入するという結論にいたりました。
リュックは毎日同じものを持たなければいけないというルールは無いはず。もちろん、こだわりがあるなど向かないお子さんもいると思います。
リュックを使い分けるメリット
リュックを使い分けることのデメリットは、金銭的に負担が増えることです。
ですが、実際に使い分けてみるとメリットもあることがわかりました。
ぼんちょの場合は、次のように使い分けています。
放課後に福祉サービスを利用するとき | 25ℓのカーハートのリュック |
学校終了後自宅に帰るとき | モンペルのワンパック |
このように使い分けることで、通学リュックがぼんちょに放課後のスケジュールを伝えるアイテムになっています。
ぼんちょはまだ絵カードでまとまったスケジュールを把握することが難しいです。
ですが、アイテムを見せると今から何をするかは理解できます。
リュックを使い分けることで、今日は家にすぐ帰るか帰らないか、本人に伝えることができるのは我が家にとってはメリットでした。
毎日お仕事で常に放課後の福祉サービスを利用される方も多いと思いますが、もし同じ境遇の方がいたら参考にしてみてください。
子どもと親の好みも尊重する
私はそんなにランドセルを背負わせたい・・・という願望はなかったのですが、それでもやっぱり毎日使うリュックは素敵なものを・・・という気持ちがありました。
入学前、実際に背負って可愛かったものを購入して支援学校入学がより楽しみになりました。
また、もしお子さんが選べるならば、本人の希望を聞くことも大事だと思います。
そしてお子さんが選べない場合も、お子さんの特性的に合わない素材は避けるべきです。
もしもこだわりがあるお子さんの場合は、店頭で触れたり試しに背負ってみてからの購入をおすすめします。
まとめ
今回は、特別支援学校の通学リュック(ランドセル)を選ぶ時のポイントについて紹介しました。
必ずしも大きいサイズを選択することが良いとは限らないため、お子さんの成長や特性を考えた上で選択していくことが大切です。
この記事は、実際に特別支援学校に通っているぼんちょの経験をもとに作成しています。
もし、何かお気づきの点がありましたら、お問い合わせページよりお知らせください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。